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首相、悲願の憲法改正に決意表明 「本丸」9条に踏み込めるか(産経N)


「4年後の東京五輪・パラリンピックは、必ずや、世界一の大会にする。何としても、成功させなければならない」
 安倍晋三首相が26日の所信表明演説の冒頭で強調したのは、今夏のリオデジャネイロ五輪の感動と2020年東京五輪・パラリンピック成功への決意だった。同時に、首相は「わが国の『未来』を切り拓(ひら)く。世界一暮らしやすい国、世界一信頼される国を目指し、新たなスタートを切るときだ」とも呼びかけた。
 1億総活躍、地方創生、農政新時代、地球儀を俯瞰(ふかん)する外交と、これまでの取り組みを挙げ「安倍内閣は『未来』への挑戦を続ける」と決意を示した首相は、憲法改正議論の「新たなスタート」を野党に声かけするのも忘れなかった。首相の悲願である憲法改正はもちろん日本の「未来」を左右する。他の政策課題と切り分け、演説の最後で取り上げたのは憲法改正への強い意志の表れだろう。
衆参両院の憲法審査会で改憲条項の絞り込みに向けた議論が深まることに期待感を示し、民進党など野党を念頭に「思考停止に陥ってはならない。互いに知恵を出し合い、『未来』への橋を架けようではないか」と訴えて演説を締めくくった。7月の参院選で勝利し、改憲勢力が衆参両院で3分の2の議席を確保したことを受けた決意表明ともとれる。
 民進党は、岡田克也前代表が安倍政権下での憲法改正議論には応じないと表明してきた。しかし、蓮舫新代表は代表選で「国会の憲法審査会で堂々と議論する」と述べており、議論を深めるチャンスであることは間違いない。
 所信表明演説では、4月の熊本地震で被害に遭った熊本県山都町の石造りのアーチ橋「通潤橋(つうじゅんきょう)」を、当時の地域行政の責任者である惣庄屋、布田保之助(ふた・やすのすけ)が困難を克服して建設したことも紹介した。水に乏しい不毛の大地を潤すアーチ橋の建設を「30年以上にわたる挑戦の末に完成させた」とし、150年たった今も現役で利用されていると説明。その姿を「まさに『未来への架け橋』となった」と強調した。
 首相には自衛隊の存在を明記していない憲法9条を「変えていくべきだ」との持論がある。ただ、連立を組む公明党でさえ憲法改正を前提とした議論には慎重だ。改憲を目指す自身を布田保之助に重ね合わせたのかもしれない。
 首相の自民党総裁任期は平成30年9月末まで。周辺に「私の任期はあと2年、(諸課題に向けて)まずは全力で取り組みたい」と語っているが、本丸の9条改正に踏み込めるか。「わが党の(憲法改正草)案をベースにしながら(衆参両院の)3分の2を構築していく。それが、まさに政治の技術だ」と語る首相の手腕が問われることになる。(小島優)
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