憲法改正をめぐり、自民党は、焦点の「自衛隊の明記」について、議員から募った条文案を今週の会合に示し議論を加速させたい考えですが、9条2項を維持するかどうかで、依然、意見が分かれており、来月の党大会までに意見を集約できるのか不透明な状況です。
憲法改正をめぐり、自民党は、去年の衆議院選挙で掲げた4つの改正項目のうち、「参議院の合区解消」と「教育の無償化・充実強化」で、改正の条文案をまとめていて、残る「自衛隊の明記」と「緊急事態対応」についても、来月25日の党大会までに意見の集約を目指しています。
党の憲法改正推進本部は、焦点の「自衛隊の明記」について議論を加速させようと、党所属の国会議員から条文案を募った結果、100を超える案が集まり、今週開く会合で、それらを類型化して示し、意見を交わすことにしています。
推進本部の幹部の中では、幅広い合意を得るため、戦力の不保持などを定めた9条2項を維持したうえで、自衛隊の存在を規定する条文を追加する案でまとめたいという意見が強まっていますが、石破元幹事長らは、抜本的に、憲法と自衛隊の存在の整合性を図るため、9条2項を改正すべきだという考えを崩していません。
このため、党大会までに意見を集約できるのか依然として不透明な状況です。
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